ダイエットに向いたヘルシー肉
動物のタンパク質に含まれ、摂取すると細胞内の脂肪を燃やす効果があるアミノ酸の一種が「カルニチン」です。カルニチンは人の体内でも作られますが、20代後半を過ぎると老化に伴って合成量はどんどん減っていきます。
そうなると食事で取り入れたいわけですが、食肉の中で最も多く含まれるのが羊で、牛や豚に比べると3~10倍も多く含まれています。羊肉のなかでもマトンにより多く含まれ、脚部分に多いということです。
食べると体内の脂肪の燃焼を促進してくれるわけですから、肥満防止にも役立つヘルシー志向にぴったりで、ウエイトコントロールをする人にも最適というわけです。また、カルニチンが体内で代謝してできるアセチルカルニチンは、脳細胞の再生に必要な物質。
脳細胞を活発にしてくれ、痴呆症予防にもなります。

優れた羊肉に関して記してみました。

羊肉の種類
羊肉自体にも種類があります。
一般によく知られているのがラム、マトンという種類分けですが、国によって分類の仕方もいろいろのようです。
子羊の肉はさまざまな料理で重宝されていますが、だからといってマトンはおいしくないというわけでもないようです。

ラムとマトン
ラムが生後1年未満の羊の肉とされ、マトンはだいたい2歳以上の成羊の肉をさしています。
その中間はというと、ホゲットと呼ばれてオーストラリアやニュージーランドでは流通しているようですが、輸出での呼称は認められていないため、日本ではマトンとして流通しているようです。
この分類の仕方は国によって違いがあり、下顎の永久歯の数で見分けたり、腕の関節の発育具合で見分ける国もあるそうです。
ヨーロッパではさらにくわしく分けられており、若い順からホットハウス、スプリング、ラム、イヤリング、マトンの5種類に分類されているといいます。

牛肉も子牛の肉が貴重とされるように、ラムは柔らかくクセがない肉として人気があります。
生産者としては飼育期間が短くて需要が多いわけですから、コスト的に有利な子羊のうちに出荷することが多いようです。
一方マトンは肉質が固く、臭いというイメージが一般的ですが、これは誤った認識のようです。
冷凍のマトンは鮮度管理が非常に難しく、ちょっと鮮度が落ちただけで強い臭いが出てしまう傾向があるのです。

生肉と冷凍肉の違い
羊肉ではよく生ラムという言葉を耳にしますが、生肉と冷凍肉ではどう違うのでしょうか。
まず生肉は冷凍されたものにくらべみずみずしく、柔らかさを保っているため貴重とされます。
冷凍されたものはどうしても凍結時に細胞内の水分が結晶化して細胞膜を壊し、その水分が解凍時に出てしまうのでぱさぱさして固くなりがちです
においをはじめとするクセも強くなってしまいます。
クセに関してはうまみの一種なので、むしろ冷凍肉の方が好きだという人もいます。焼く時にも冷凍肉のほうが焦げずに上手に焼けるという利点もあります。

高い栄養価
羊肉は牛乳並みの高タンパクを誇ります。タンパク質を構成するすべての必須アミノ酸を、人間にとってほぼ理想的な比率で供給してくれるのです。
基本的なアミノ酸8種類は人間が作ることはできませんが、体内でこれらの酸がタンパク質に変わり、人間の組織を作ります。
米や豆類も重要なタンパク源ですが、羊肉に比べると比較になりません。
牛肉と同じようにレア(生焼き)で食べられるので、栄養素も壊さずに摂取することができます。

豊富なミネラル分
羊肉には非常に吸収されやすい鉄分が豊富に含まれています。
貧血に悩む方や、冷え症に悩む女性にとっては強い味方といえます。 鉄分と同様に不足すると貧血の原因となるビタミンB12をはじめ、疲れをとるビタミンB1、皮膚を美しく保ち老化を防止するビタミンB2、胃腸病や皮膚炎を防ぐナイアシンなどのビタミンB群もたっぷり。
アトピー性皮膚炎にも良いといわれています。
亜鉛は免疫細胞を活性化させ、病原体に強い抵抗力をつけることができるものですが、成人が1日あたりに必要とする量の23%がラム100g中に含まれているほか、カルシウムも豊富に含んでいます。
現代の食生活では不足しがちなこれらミネラルを、羊肉は実に理想的に供給してくれるのです。

羊の脂はとけにくい
羊肉の脂肪は融点(溶けて液体になる温度)が牛肉や豚肉に比べて高い(44℃)ため、体内に入っても吸収されにくいという特質があります。
逆に赤身は消化が早く、栄養を効率よく吸収することができます。そのため羊肉はある程度食べてもカロリーは上がらず、身体に必要な栄養を摂取できるというわけです。
ちなみに赤身の羊肉100gは約143カロリー。カロリーが比較的低い割には栄養分が多く含まれ、美容食といってもいいほどです。

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